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傷心旅行復活

「シェリーに逢いたくて」
出版記念としまして特別にエディツチヤ連載作品「潮風の贈り物」の中から幾つかを配信させて頂きます。
潮風の贈り物VOL・44~『月虹の見える島』
ある17才の夏、僕は不思議な体験をした。それはマイクレオン教授のこんな科学の授業から始まった。『さぁ、明日からは夏休みだ!しかしその前に言っておきたい事がある。いいかい、人間という生物は科学や理論で説明できないことをすぐに、奇跡だとか偶然、魔法などと理由づけたがる。宇宙の歴史からいえば、人類の解明できている事など、ほんの一部にしか過ぎないのだ。なのに人間は起こり得る現実を避け、それを認めようともしない!UFOや宇宙人の存在についても・・。まったく大人は愚かな生物だ。でも君達はまだ若い、そんな大人たちの理屈や常識に惑わされず、限りない可能性を信じ挑戦していきなさい』そんな授業中、居眠りをして聞いていたショーンは放課後、仲間のピートとストリートバスケをして遊んでいた。すると突如、彼の携帯が鳴った。TELの相手は恋人の母親からだった。『マイリ―が交通事故で今朝、亡くなったの・・』
数日後のハワイはマウイ島。LAから一人旅で空港に降り立ったショーンは、無言のまま、今夜の宿を探した。特にこの島へ来た理由などはない!恋人を失った傷心旅行とでもいおうか、とにかく誰も知らない場所へ逃避したかったのだ。宿に着いた頃には既にサンセットが沈んでいた。<月虹>・・一見、おかしな名の宿だがさほど、それを気にもとめず部屋へ案内されると、すぐにベッドに横たわり窓から大きな月を眺めた。するとどこからか、心地良い音色のハワイアンが流れてきた。そんな南国の島で今夜は・・。
二日目の朝。サーフボードを抱えて、海岸へと向うショーン。その後を宿から、一匹のダックスフンド犬がついて来た。『ちょっと待ってよ!あなた歩くの速くない!?』目の前に起こった現実が理解できず、呆然と立ち尽くすショーン。振り返ると犬が、彼に話しかけてきたのである。
海に辿り着くと砂浜にボードを突き刺し、ベンチに腰掛けている犬の為に、アイスクリームを購入して手渡した。『あなたあまりモテないでしょ!?もっと女性に合わせた歩き方をしなさいよ』『ウワッ~また喋った!昨夜、飲み過ぎたかも!?しかもこの犬、結構気が強いし・・』それを聞いたその犬は、なんと彼に噛み付いてきた!『ちょっとぉ~失礼ね!まぁいいわ、それであなたはどこから来たの?旅の目的は?』『ロサンゼルスって町からだよ。目的は話たくない、特に犬には・・』重い空気を感じとったその犬は次にこう話した。『私の名前はビッキー!あなたは以前、この町を訪れた事があるでしょ!?』大きく首を振るショーン。『初めて来た町だよ』『いや、過去に来たはずだわ。あなたじゃなくて、ずっと遠い先祖が。匂いでわかるもの』ピンとこないショーンに更にビッキーはこう続けた。『あなた方人間って、DNAで祖先と繋がっているのよ。血はどんどん薄れていくけど、微かな記憶や嗅覚だけは残るの。初めて会う人や場所で、どこか懐かしさを覚えた事ってない!?それが異性なら再会=運命っていうのね』『随分と君は人間の事に詳しいんだね!?』『だって昔、人間だったから・・』マウイの風に乗り、なにか冷たいものが頬をかすめた。
三日目の夜。ビッキーに連れられて近くの丘へと上った。『あの宿の名前の由来って知ってる?』首を傾げるショーン。『<月虹>・・ここマウイではこんな言い伝えがあるの。つまり月虹=ナイトレインボウまたはムーンボウを見た者は、願い事をするとすべてが叶うんだって!』『月の明かりで出現する夜の虹のこと?でもすべてが叶うなんて信じられないな』『夢や伝説は信じるものよ!』マウイに滞在すること、10日間。幾日も幾日も毎日、ビッキーとショーンはその丘を訪れた。そんな小さな伝説でも今は、マイリーが生き返るなら信じたくもなるのだ。そして11日目の夜。月のまわりに微かに白い虹が浮かぶのを発見した。『どうかマイリーともう一度、会わせて下さい!』すぐ横にはビッキーがジッと月虹を眺めている。『君は何を願ったんだい?』『私はもう一度、人間に生まれ変われるようにと・・』その夜以来、ビッキーを見かけることはなかった。そして帰国の日・・。
LAへと帰る機内。複雑な心境のまま、座席を探すショーン。彼の席には雑誌を読んでいる女性がすでに座っていた。『あの~その席、僕のシートなんですが・・』サングラスをはずしたその女性は慌てて席を確認した。               『マイリ―?』あまりにも、うり二つの容姿に思わず声が出た。『隣の席だったわ、ごめんなさい。私の名前はベッキーよ!ヨロシクね』
EDDIE TSUCHIYA
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傷心旅行情報がイッパイ!

昨夜、ネットを見ていたら、LCCの香港エクスプレス、片道100円セール、8月31日まで!という広告を見つけて、早速調べたところ、12月、香港までの往復航空券が手数料込みで14000円だった。片道100円というのは釣りだった気もしますが、それでも14000円は安い
いい宿への宿泊も含めて二泊三日4万円以内だ傷心旅行にはもってこい〜。ビクトリアピークで夜景を見たりマカオでカジノで小金持ちになったりホテルの屋上のプールで都会を感じたり屋台で小籠包たべまくったりと夢を膨らませながら航空券の予約画面で
30分悩んだ挙句、決められず12時を回ってセール終了〜。
遠くに遊びに行きたい気持ちもありますが、いまは、自分を見つめ直すのが先かなとも思います。その分貯金!その前に養育費!
誘惑に負けなかった