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ニッポンから船に乗ってパ~リに着いたー 調子の外れた替え歌が聞こえてきた。声の方に顔を向けると演歌とは無縁に見える二十歳を過ぎたばかりの綺麗な青年がセーヌ河を見つめ佇んでいた。変な替え歌を歌っていた割には寂しそうな横顔を見せている。 僕の視線に気づいた彼は「こんにちは。日本の方ですよね?」と遠慮がちに言った。 「こんにちは。君はここに住んでいるの?」パリには日本人が多く住んでいる。 「いいえ、観光です。センチメンタルジャーニーです」 「じゃあ、一人?」「はい」 「ちょっと仕事がらみで来ているんだけど、僕も一人なんだ。これも何かの縁だね、良かったら一緒に食事でもしない?」名刺を渡しながら誘った。 「いいんですか?言葉が通じなくて碌なものを食べていないんです。お邪魔じゃなかったらご一緒したいです」服装から話し方から良い御家庭で育ったのがわかるような青年だ。青年というには少し幼い感じがするが成人はしているようだ。 カルチェラタンのブラッスリーに連れて行く。 「ワインは飲める?」「はい、結構好きです」 美味しい食事とワインで舌が滑らかになったのだろう。彼が自分の事を話しだした。 「聞いて貰ってもいいですか?僕の話。ご迷惑でなければ」「ああ、苦しいことは吐き出した方がいい。話してごらん」そして彼は話し出した。 ・・・僕はマロニエの並木を歩きたかったんです。屋台の栗も食べたかった。リュクセンブルグ公園で落ち葉のシャワーをしたかった。なのに、なのに、どうして何十年ぶりかの寒波に当たっちゃったんでしょう?秋じゃなくてもう冬じゃないですか。酷いです。踏んだり蹴ったりです。傷心旅行なのに全然心が癒えない。僕、振られちゃったんです。浮気だと思ってたら本気だった。「好きな人が出来た」って。好きだったのに、今も好きなのに・・・ 涙が浮かんだ彼をなだめ「僕の部屋に来ないか?そこでゆっくり話を聞くよ」と誘った。 ルームサービスでホットワインとカナッペを頼みゆっくりと腰を落ち着けてから問いかけた。 「どれくらい付き合ってたの?」「半年。向こうから言われてつきあって、僕の方が夢中になっちゃった。バカですよね。あんな気が多い男を好きになっちゃうなんて」 「忘れられない?」「今はまだぬくもりが残っている」 「そのぬくもりを取り払ってあげようか?」彼が顔を上げた。 「古い恋を忘れるためには新しい恋が必要だよ」 「今日会ったばかり・・・」「恋に時間は必要ない。君を一目見て好きになった」 「また捨てられるのはいやだ」「大丈夫。僕は一度好きになったらとことん好きになるタイプだから」 「でも・・・」「君は僕の事が嫌い?」「嫌いじゃないけれど、素敵な人だと思うけど、良く分からない」 「君に名刺を渡したでしょ?僕は逃げも隠れもしない。君を大切にする」パスポートも彼に見せた。 「おいで、ここは恋の街パリだよ」僕は一目惚れをした彼を抱き寄せた。 彼を見た時、出会ってしまった、と感じた。でも、男だから口説くつもりはなかった。引かれてしまう。でも彼の付き合っていた人が男だったってわかったから安心して心を打ち明けた。 久しぶりに感じる胸の高鳴り。体に感じる熱情。パリで幸せの青い鳥を見つけるなんて思いもしなかった。 顔を上向かせそっとその唇を啄んだ。  了       

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この記事は2010年11月に死産した二人目の天使のことを当時アメンバー記事で投稿していた記事を一部編集して載せてます。

2010.11.23
アメンバーさんこんばんは。
眠れない夜を過ごしてます。
一度は眠ったんだけど目が覚めちゃいました。
無事に入院一日目終わりました。

希望の個室が取れなくてお値段の張る個室に入ってます。

大部屋は無理だよ…。
ただでさえ精神状態が不安定なのに…。
もう笑顔いっぱい幸せいっぱいのママさんがたくさんいました。
私みたいに悲しい出産をする人他にもいるのかな?

赤ちゃんはまだ元気でした…。

ヘパリンもバイアスピリンも中止して結構経つのに…。
そして皮肉なことに今日から胎動らしきものも感じてます…。
そして赤ちゃんは腎臓にも水が溜まっていて心臓も奇形だと言うことがわかりました。

そんなに病気をかかえているのに…。
もう頑張らなくていいのに…。
私はなんでこんな辛い思いをしなきゃいけないのだろうってずっと考えてました。

でも私よりも何よりも辛いのは赤ちゃんの方だよね…
私は何不自由のない五体満足な体で生まれてきて自分の意思でやりたいことを自由にできる…。
全て終わったら傷心旅行に行こうなんて考えてたし…。

赤ちゃんは余命2日…。
たった16週と4日の命…。
元気に生まれてやりたいこといっぱいあったよね…。
あなたと一緒にママもパパも成長したかったな…。

赤ちゃんが苦しまずにお空に帰ることを願うばかりです。
ママとしてそれしかできないことが本当に悔しい…。
アメンバーさん応援ありがとう。
顔も声も知らないアメンバーさんなのにすごく身近にいるお友達のような感じがします。
不思議ですね。

心も体も辛い3日間だけどそれ以上に辛い思いをしている赤ちゃんの為に頑張ります。

今日は旦那ちゃんがこっそり泊まってくれてます。
だから大丈夫です。
でも旦那ちゃん9時には熟睡しちゃいましたけど…。
今日もお付き合いありがとうでした。